そういう被虐的な趣味なの

岡野トニー

女子高生・小舟はるかは、クラスメートの星川ひかるが嫌いだった。 明るくてマイペースで、男にばかり媚びを売るようなひかるの態度が、はるかはどうにも気に入らなかった。 そんなある日、はるかは偶然ひかるの秘密を知ってしまう。 それは、女の子の肌に触れると鼻血が出てしまうという奇妙な体質だった。 弱みを握ったはずだった。 女の子に触れるだけで鼻血を流すなんて、気味が悪い。そう思っていたはずだった。 うっとうしい。関わりたくない。そう思うのに、ひかるのことが気になって仕方がない。 鼻血を流しながらも懸命に笑う姿や、自分に向けられるまっすぐな好意を見るたび、はるかの心は少しずつかき乱されていく。 嫌悪感なのか、優越感なのか、それとも別の感情なのか――。 自分でも答えを見つけられないまま、はるかは次第にひかるから目を離せなくなっていく。 身体からの恋、いざ始まる。 ※作中に流血の表現があります。苦手な方はご注意ください。

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